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例えば、情報処理技術者2種と2級アマチュア無線技士は同じ2がつく、エレクトロニクス関連資格といえますが、これを単純比較することは非常にナンセンスな話です。 ましてや、同じ国家試験といえども、例えば行政書士と2級総合無線通信士の難易度を比較するのはとても大変な話なのです。視点をかえれば「まるで犬と猫はどちらが可愛いか」というような話です しかし、同じ郵政省免許の無線従事者関係なら、次のような視点である程度の比較はできます。 難易度分析のアプローチ (1)操作範囲から、資格の重みを考える。 第2級陸上無線技術士と第1級陸上特殊無線技士を比較する場合などはこの方法で考えると簡単に結論が出ます 第1級陸上特殊無線技士(1陸特)は、第2級陸上無線技術士(2陸技)の操作範囲の一部しか扱えませんので2陸技が上位と判断できます。単純に級で判断できません。 また、第1級総合無線通信士(1総通)と第2級陸上無線技術士(2陸技)を比較すると、1総通所持で2陸技を所持している関係になりますので1総通が上位と考えられます 資格の重みは、まずその資格でどのようなことが取扱うことができるのかということを正しく認識する必要があると思います。 ただ、総合無線通信士は難関試験であることは事実ですが、その資格を生かすことができるかということを考えたほうがいいのではないかと思います (2)試験内容から考える 実際問題、1陸技と1総通を単純に比較できないのは次の理由です 1陸技は無線工学の基礎、無線工学A・Bの内容だけ判断すると1陸技の方が難しく、科目免除の関係を見ると明らかです。 しかし、総合無線通信士には電気通信術にモールス符号の科目があり、モールス信号がわからない人にはこれが難関になります また、英語や地理という無線技術士にない科目がありますから、英語ができない人にはこれも難関になってしまいます モールス符号もアマチュア無線を本格的にやっている人にとっては難しくないレベルという話もあるようですが、これの感じ方は個人差もあります。 したがって、共通する「無線工学関係」のみを比較した場合と、全体を考えた場合では難易度の考え方は変わります。 また、法規は総合無線通信士の方が非常に範囲が広くなっています。そして1総通は2陸技の操作範囲を含むことから、通信士といえども無線技術士の範囲の法規を含んだ内容になっており、1総通の取得者は1陸技の法規を免除されます。 しかし、1陸技の所持者は法規に関していえばほとんど免除の特典はありませんが、無線工学関係であれば1陸技所有者はほとんどのプロ無線資格の「無線工学系科目」は免除になります。 ただしアマチュア無線技士に関しては、プロ資格との免除関係はお互いに断ち切られました(3通所有者→1アマへのモールスの試験のみが唯一残るのみ)ので1陸技を持っていても3アマ以上は免除にならないことになります(4アマは操作範囲の1部です) 昔は1アマ取得で3通の予備試験(今はなし)と、本試験の無線工学まで免除されました。2アマでも電話通(現4海通)の無線工学も免除されたのですが、この免除関係は無くなりました。資格制度は生き物ですから、免除特典があるうち取得するほうが得といえば得なのです 良く資格書籍に難易度を書いている場合がありますが、このように、単純比較は難しく、文章表現でその根拠を示す必要があると思いますし、また分野が違うものを評価することは難しいのではと思います なお、表で参考までに表に学歴を書いているのは、取得できる教員免許との関連であくまで参考ということです。なお義務教育というのも中卒者が勉強せず取得できるという意味ではなく、学習するのに求められる教育レベルなどの一般教養知識です。 勿論その後、専門学習をある程度することが必要です。 その時間数は 認定講習会の時間数や各種通信教育の標準期間を参考にしてください 次ページへ進む |